ブログ「かぞくのことば史」

かぞくのエピソードは、忘れてしまうには寂しいから、パパ目線で切り取っていきます。全国のかぞくからのご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします!

疲れのとれない朝に元気になる方法|かぞくのことば史007

かぞくのことば史(2019・1・7)

背中の痛みがなかなか取れない。カラダの不調は、眠気と関係なく朝のやる気を奪われる。朝ごはん中も、何か目が開いていないような、地球の重力が増えたような感覚にとらわれる。こういう時に、起死回生のミラクルを起こしてくれるのが私の妻である。紹介しよう、メグさんだ。

いつも通り、私の朝食は、納豆、白米、お味噌汁。朝の三種の神器をダイニングに運んできてくれたメグさんは、後から子供たちと遅めの朝食を採る。子供たちはまだ冬休みで、ゆっくりめの朝を過ごせる期間だ。箸が進まない私の席から、ちょうど向かいに陣取ったメグさんは、おもむろにニンテンドースイッチを取り出した。その仕草はこの上なく自然で、驚くべきはこの時点で私は何も違和感を感じていない。それはまるで宇宙の定めたルールであるようにスイッチの電源は入った。メグさんは間もなく、コントローラーを左右の手に握りしめ、ちょうど二刀流の侍のように構えを取りだした。突如、朝食の平凡な風景に宮本武蔵が現れたと思っていただければわかりやすい。私はすっかり目が覚めてしまった。

美しい弧を描いた日本刀がメグさんの手から伸びているようだった。しかし次の瞬間、2本の日本刀を激しく振り下ろし始めるメグさん!やめろ!斬るな!やめてくれーーーー!!

<ドン!>

…………ん。効果音がおかしい。

<ドン、ドン、カッ、カッ、ドン、ドドン>

(コイツ太鼓の達人、はじめやがった笑)

思わず吹き出してしまって、ツッコミを色々と入れているうちに、箸は軽さを取り戻し、食器は空になっていた。

宇宙上で、起きて早々に太鼓の達人をする主婦は、珍しいかもしれないし、人によっては批判するかもしれないが、そんな突拍子もない行動をする主婦のおかげで、気分じゃなかった朝食を楽しく頂けた旦那もいることだけは、事実である。

今朝もありがとうメグさん。

リビングのドアが開いて、りんちゃんが入ってきた。奇妙な動きのママに、口角が上がっていた。

もう出社の時間。背中は痛い。 でも今日は元気に行ってきますが言えた。