次男の逆襲|かぞくのことば史003
かぞくのことば史(2018・1・3)
お正月3日目、実家3日目である。例年、このあたりで子どもたちは、近くのイオンへ行く。父(じいちゃん)はりんたろうにエビフライを食べに連れて行きたくて、母(おーちゃん)はりんたろうにサッカーボールを買ってあげたいらしい。
お気づきだろうか、弟のそうちゃんの名前が出てこないのね笑
お兄ちゃんって得だなぁと思う。弟は3歳になりたてで、まだまだ表現の幅は狭い。だから、2人に何かしてあげるにも、無意識にリアクションの良さそうなりんちゃんを先に考えてしまうのかもしれない。
「そうちゃんもなにか買ってあげようか」「ケンカになると困るからそうちゃんの分も買ってあげよう」そんなオマケになりがちのそうちゃんの時代も、いつか来るはずだ。耐え忍べ、そうちゃん笑
よく「下の子はお兄ちゃんを見ながら器用に生きていく」と言うけれど、今はまだ、実感できないし、正直想像もつかない。そうちゃんのありのままの姿は、器用とはかけ離れているからね。メグさんに兄弟を四字熟語に例えるなら何か聞いたことがある。彼女は「そうちゃんは「天真爛漫」だね」と答えていた。
【天真爛漫】
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。純真な心で明るく無邪気なさま。
全くにその通りだなと思った。
ちなみに兄のりんたろうの方は、「四面楚歌」だそうだ笑。絶対使い方間違ってる笑。
さて…、イオンの話でしたね笑。オヤジにトンカツをご馳走になり、店内をフラフラしようにも、この日はファミリーで大混雑。腰が悪いオヤジは子どもたちに着いて回れないだろうと、私はベンチを探していた。
「お父さん、あそこにベンチあるからさ、座って待ってよう」
「ん、あぁ、でも俺よぉ、ちょっと風邪引いてるみたいでよ、先に帰ってようと思うんだわ」
孫がトンカツに喜ぶ姿も見たことだし、もう満足だろうね、と申し入れを受諾して、別行動している家族に合流した。目的なくフラフラすることも続かずサッカーボールを買って間もなく帰ることになった。
明るいうちに、実家に戻ることができた。早速サッカーボールを取り出すりんちゃんと追いかけるそうちゃん。りんちゃんは水泳部かサッカー部に入りたいらしい。運動が苦手な割に運動部志望の兄らしく、弟をエスコートする。
「そうちゃん!こうだよ!足で蹴るんだよ、サッカーだから!!」
足に上手く当てられないせいで、真正面にいかないばかりか、ボールの軌道も頼りなく弱々しい。
「そうちゃん!見てて!!こんな風に蹴るんだよ、ほら足で、こんな風に!!」
再び蹴りそこなって、大きく右に転がったボールを兄弟が同時に追いかける。
僕はオマケじゃない!!ここからは僕の時代だ!と言わんばかりに
「あしぃぃぃぃぃ!!!!」
と叫んだ弟は、鮮やかに兄からボールを奪い取った^ ^
りんちゃんも苦笑い。頑張って練習しようね。付き合うよ。
今日は風があって、夕方はかなり寒い。風邪をひかないうちに家に戻ろう。
風邪といえば、イオンから帰ってくるなり、こたつで温まっているオヤジが言っていた。
「俺よ、調子悪いなぁ、やばいなぁと思ったんだけどよ、帰ってきて葛根湯っていうの飲んだの。そしたらビシィっと良くなったど。だから、うん、おススメ。」
頼むからその安易なオススメを私以外にするなよと思った。
気分もいいようなので、オヤジがイオンから先に帰った後、誰も「お父さんどこ行ったの?」と声をあげなかったことは、内緒である。